📋 案件概要
ご依頼内容
名古屋市中区大須、商店街のアーケードに面した築37年の雑居ビル1階でラーメン店を営むオーナー様より、「半年前からチャバネゴキブリが減らない。市販のくん煙剤を月に一度たいているが、二週間で元に戻る」とのご相談をいただきました。
食券機の裏や製麺機の脚元で日中も目撃されるようになり、来店されたお客様から指摘を受けたことが依頼のきっかけでした。
現場調査
営業終了後の23時30分から、厨房と客席、そしてビルの共用部を調査しました。
- 製麺機の下、寸胴を置く棚の裏に糞と卵鞘が集中
- 給湯配管が壁を貫通する部分に約8mmの隙間があり、周囲に糞由来の黒い汚れ(ローチスポット)
- 隣接テナント(弁当店)との間仕切り壁の下端に、ビル建築時からの通し空間を確認
- グリストラップの油脂層が厚く、チョウバエも同時に発生
- 昼間の目撃があることから、生息密度が収容限界に達していると判断
日中に姿を見る状態は、隠れ場所が満杯で個体が押し出されている段階です。店内だけを叩いても、壁の中に残った集団から補充されます。
施工内容
発生源の遮断
- 間仕切り壁下端の通し空間に、粉剤を送り込んだうえで不乾性パテと耐火シールで封止
- 給湯・給水配管の貫通部8箇所をステンレスウールとシーリングで閉塞
- 製麺機・冷蔵庫の脚元、配電盤の周囲や什器の継ぎ目へジェルベイトを分散設置(計64箇所)
生息数を落とす処理
- 什器を移動し、壁際と巾木の裏へ残留処理
- グリストラップの油脂とスラッジを全量除去し、排水管内へ発泡処理
- 食材と調理器具に薬剤がかからないよう、施工前に全品を密閉して退避
隣接テナントとの調整
弁当店側にも同じ壁の空間から個体が回る状態でしたので、ビルオーナー様を通じて説明し、後日同様の処理を実施しました。
結果
初回施工は営業終了後の深夜3時間で完了し、翌日の仕込みに影響を出さずに済みました。10日後に2回目の処理を行い、モニタリングトラップを厨房5箇所に設置。3週間後の回収で捕獲ゼロ、2か月後の点検時も目撃報告はありません。チョウバエも同時に止まりました。
担当者コメント
大須や錦三丁目のように、古い雑居ビルへ飲食店が縦横に入っている区画では、壁と配管の中が店をまたぐ通路になっています。1店舗だけをどれだけ処理しても、隣や上下から歩いて戻ってくるだけです。逆に、この通路さえ物理的に断ってしまえば薬剤の量は減らせます。まず壁と配管の中を確かめて経路を押さえる、という順番を崩さないことが、名古屋の飲食店ビルでは費用対効果に直結します。
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